ボールスプラインの使用事例 CASE STUDY
鉄道・航空機
操縦桿(操縦かん)
航空機
操縦桿(操縦かん)に使用
新幹線連結部カバー
新幹線 連結部カバー
開閉部に使用
新幹線連結部カバー
集電装置(パンタグラフ)
衝撃吸収部に使用
 
 
 
ボールスプライン
ボールスプラインとは?
ボールの転動溝付き軸とナットで構成された、
回転と直線運動を高精度かつ滑らかに伝達する機械要素部品です。
長期の精度の維持と自由な設計に
ボールスプラインに入れるボールはちょうどの大きさよりも少し大きめのボールを使います。このボールがスプライン軸とスプラインナットを突っ張るように支えます。
ボールに支えられているためボールスプラインは、移動時に様々な方向から力を受ける鉄道や航空機の中であっても安定して動きます。それにより長期間にわたって精度を維持し、変わらない動きを実現します。
また、負荷がかかる設計でも安定して動くため、装置の設計に自由度が生まれ、例えばコンパクトな、あるいはメンテナンスのしやすい装置の設計に寄与します。
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最適な強度・軽量・コンパクトを選択できる豊富な製品ラインナップ
THKのボールスプラインは様々な需要に応えるために、豊富な製品ラインナップを揃えています。大きく重い物を動かす鉄道や航空機には、大きい荷重を受けることができるボールスプラインを用意しています。
また、中空スプライン軸は装置自体の重量を抑えたり、ケーブルや管の経路として利用することも可能です。豊富な製品ラインナップから、最適な設計の実現に寄り添います。
スプラインナットサイズ比較
中空軸比較
ボールスプラインの錆対策
鉄道や航空機は気温や気圧が高い場所と低い場所、湿度が高い場所、様々な場所を行き来します。また人が手で触れることも少なくありません。
こうした環境では鉄鋼を主な材料とするボールスプラインは、錆が発生し精度や耐久性が低下する危険性があります。
そのため、錆の防止にステンレス材やメッキ等の表面処理が選ばれています。
非表面処理スプライン
表面処理なし
表面処理スプライン
表面処理(工業用黒クロム皮膜処理)
ボールスプラインの異物流入対策
鉄道や航空機は各地を移動するため、その装置の周りでは土埃や粉塵、虫など様々なものが飛び交います。
スプラインナット内にそういった異物が入ると、ボールスプラインは適切な動きができず、すぐに壊れてしまうこともあります。
シールやジャバラといったオプションを使うことで、ボールスプラインを異物から保護することができます。
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高温環境におけるボールスプライン
通常、ボールスプラインの使用温度は80℃未満ですが、より高温な環境で使用するための方法もあります。
例えば樹脂部品の代わりに金属製の部品を使用することで100℃での使用が可能になります。THKではご相談に応じて使用環境に適した対策をご用意いたします。

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