ボールスプラインの使用事例 CASE STUDY
物流
パレタイングシステム
パレタイングシステム
ハンドの昇降部に使用
ダンボールスリッタスコアラ
ダンボールスリッタスコアラ
刃物の回転軸に使用
 
 
 
ボールスプライン
ボールスプラインとは?
ボールの転動溝付き軸とナットで構成された、
回転と直線運動を高精度かつ滑らかに伝達する機械要素部品です。
長期にわたって安定して動き続ける
ボールスプラインは、スプラインナットとスプライン軸がボールを挟んで動く部品です。
動く時に、スプラインナットとボール、ボールとスプライン軸の接触面にはそれぞれ負荷がかかります。
ボールスプラインには、スプラインナットとスプライン軸に溝があることで、接触面にかかる負荷が分散されます。
それにより、ボールスプラインは長期にわたって、こわれず安定して動き続けることができます。
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大量な商品の搬送に高速動作を
ネットショッピングの拡大により、以前よりも大量の商品が運ばれるようになりました。大量の商品に対応するため、搬送機械などにも高速で動作することが求められます。軽量タイプのボールスプラインは装置の軽量化によって、機械の高速化に貢献します。
また、リテーナ入りボールスプラインは、THK独自の技術とノウハウを結集したリテーナを採用することでボール同士の相互摩擦を防ぎ、発熱が抑えられるため、安定した高速性能を発揮します。これらにより、搬送時間の短縮に寄与します。
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メンテナンスの手間を削減! 流れを止めないメンテナンスフリー
機械にはメンテナンスが必要不可欠です。
しかしメンテナンスを行うには機械を停止させ、その間、他の方法で商品を流動させなくてはならなくなります。
ボールスプラインのナットに組付けるオプション部品、潤滑装置QZは、継続的に給脂を行うため、給脂のためのメンテナンス間隔を延長することが可能で、機械の停止回数削減に寄与します。
【装着イメージ】
装着イメージ
【潤滑装置QZの構造】
潤滑装置QZの構造
潤滑装置QZあり・なしの比較試験
試験要件
給脂タイミング
(潤滑装置QZあり)
給脂タイミング
(潤滑装置QZなし)
結果
軸径:Φ4
速度:1m/sec
10,000km以上無給脂 100kmごとに給脂が必要 潤滑装置QZありの場合、10,000km以上無給脂が可能
→ 100回分の給脂削減
 メンテナンス時間を削減! ロータリーボールスプラインで簡単取り付け
メンテナンスを簡単にするには、部品点数の削減も有効です。
ボールスプラインをはじめとした精密部品を装置に取り付けるには、繊細な調整が必要です。
部品点数を減らすことで、メンテナンスの際にそれぞれの部品どうしで必要となる調整もなくなり、メンテナンス時間の削減につながります。
ロータリーボールスプラインは、スプラインナットとベアリング、あるいはスプラインナットと歯車とベアリングが一体になった製品です。一体になっていることで、部品間で必要な調整が少なくなります。
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ロータリーボールスプラインの種類

ロータリーボールスプライン(歯車付き)
ロータリーボールスプライン
(歯車付き)
ロータリーボールスプライン(サポートベアリング付き)
ロータリーボールスプライン
(サポートベアリング付き)
粉体に! 紙粉に! 異物流入対策
粉体を包装するエリアや、紙粉の発生する搬送ルートに使用するボールスプラインには注意が必要です。
スプラインナット内に粉体や紙粉といった異物が入ると、ボールスプラインは適切な動きができず、すぐに壊れてしまうことさえあります。
シールやジャバラといったオプションを使うことで、ボールスプラインを異物から保護することができます。
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錆びやすい場所での使用には
結露しやすい倉庫や、雨や潮風にあたる場所では、鉄鋼を主な材料とするボールスプラインは錆びやすくなります。
錆が発生したボールスプラインは精度や耐久性が低下するため、錆が発生しやすい場所で使用されるボールスプラインには、ステンレス材やメッキ等の表面処理が選ばれています。
非表面処理スプライン
表面処理なし
表面処理スプライン
表面処理(工業用黒クロム皮膜処理)

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